盛日和

日記のようなもの

【即興】2023年を振り返る

やけに明るいセブンイレブンの店内でクリスマスソングが流れてくる季節が今年もやってきた。 2023年にはいろいろなことが起きた。 ツイッターはXに変わり、トルコ・シリア大地震では5万人を超える人が亡くなり、北大西洋ではタイタニック見学の潜水艇が行方…

お団子屋さんのこと

1年ほど前、八幡宮近くにある老舗のお団子屋さんが火事に遭った。その時私は現場にいて、住人はどうやら逃げて無事らしいと聞いていた。30メートルほど先に目を遣ると、割烹着姿の女性が警察官や消防隊員に囲まれて話をしていたのを覚えている。遠くから…

結婚の決め手

結婚の基準について、ある小説家が「『この人と一緒にいたらぜったい退屈しないだろうな』と思えることです。どれほどいろんな条件が揃った人でも、『退屈だな』と感じたら、まずやっていけません。退屈なのってきついですよ。」と書いておられた。 「退屈し…

彼岸花

ちょうど半年ほど前から、上腹部のみぞおちあたりに痛みがあった。まるでそこにある臓器が内側から爪楊枝で常時つつかれているような、じんじんとした疼きであった。 4月末の会社の健康診断で、アミラーゼの数値が高かったことが頭をよぎった。果たして膵臓…

『回転ドアは、順番に』を読みました。

タイトルの通り、穂村弘×東直子『回転ドアは、順番に』(ちくま文庫)を読みました。本の感想を書くのはあまり得意ではないのですが、読後感がとてもよかったので、こうしていまキーボードをパチっています。 この物語は、恋仲となる男女の詩と短歌の応答に…

地震発生時の状況(2022年3月16日)

16日午後11時36分頃、福島県沖を震源とする地震があり、宮城・福島両県で最大震度6強を観測した。気象庁によると、震源の深さは約60キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.3と推定される。同庁は宮城県、福島県の沿岸に津波注意報を発表した…

映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」を観に行った

2月23日、TOHOシネマズ日比谷で「グッバイ、ドン・グリーズ!」を観ました。年明けてからなんやかんやあってなかなか映画館に足を運べずにいたので、今日はいい日になりました。 いきなり話が逸れるが、私は日比谷が好きだ。都心のビル群を遠目に自然を感じ…

ハンコ屋にて

1週間前、家から1kmほど離れたハンコ屋さんへ銀行印を作ってくださいとお願いに行った。その店は70歳近い男性店主がひとりでやっていて、店構えに老舗の風格こそないが古い店だ。4、5キロ東に行けば新宿へと至る幹線道路の片隅で30年とも知れぬ間…

「約束された老後」

「約束された老後」。...一瞬でファンになった。 日テレ「マツコ会議」にサブ出演していたミチのことだ。 www.hulu.jp 一緒に出演していた弟のよしあきに対しマツコが「あなたにとって幸せって何よ」と問うた後、フォローとしての返答がこれだったのだ。語彙…

「ペンは剣より強い方がいいんでしょうか?」という問いに対する村上春樹の回答

「ペンは剣より強い方がいいんでしょうか?」という問いに対する村上春樹の回答。(参照:『村上さんのところ』新潮社、P42) pic.twitter.com/qjy4j5XBx8 — 本ノ猪 (@honnoinosisi555) 2021年10月7日 少し前にいいなと思ったツイート。27歳女性が寄せた「『…

野球

これまで二十数年生きてきたにもかかわらず、野球と無縁の人生でした。言うまでもありませんが、国内において野球はサッカーと同じかそれ以上に高い人気を誇るスポーツです。個人的なことを言えば、学生時代過ごした街はプロ野球の春季キャンプ地でもありま…

2022年の抱負的な

2022年1月2日盛様 こんばんは。2022年が明けましたね。 ここには新年の抱負のようなもの、年頭所感を書き記しておきたいと思います。近い未来の私はこれを読んでどのような感想を持つでしょうか。それでは徒然なるままに。 健康に気を付ける いい仕事は…

映画「偶然と想像」を見に行ってきた

※ネタバレを少し含んでいます。映画館へ行く前にこのブログを読んでもそんなに影響はないと思いますが、各人で用法・用量ご注意願います。 こんばんは。今日も今日とて、Bunkamuraル・シネマ(東京・渋谷)へ映画を見に行ってきました。今回は、私の信頼する…

映画「ひらいて」を見に行った

きょうは映画を見に行きました。「ひらいて」という邦画です。 hiraite-movie.com 私は映画に疎く、映画館へ見に行く作品はSNSなどで人づてに評判を聞いたものがほとんどです。信頼している映画通の方は何人かいらっしゃるのですが、今回はそのうちの一人、…

2021年12月23日

17日夕刊から23日夕刊まで通して読んだ。悲しい。なぜこんなことをしたのか。自分は、いまは悲しくても、数か月後にはこの事件を思い出して悲しみにくれることもなくなるのだろう。でも遺族はずっと、このやり場のない、怒りに満ちた、憤りを通り越した…